大雪だ。
ウチの周りから、雪かきの音が聞こえてくる。
自分のための雪かきではない。
クルマ様に乗せていただくために、道をあけているのだ。
奴隷達が黙々と雪をどかしている。
マイホーム様のために高齢の身を押して屋根に登っているおじいさんも見える。
なぜ、自宅と職場を徒歩圏内にしないのだろう。そりゃあ車を手放せない高齢者になるさ。
マイホームもクルマも手放せば楽になるのに。
職場の徒歩圏内の賃貸住宅に住んで、家に米と豆がストックされている僕が、すでに解放された義務ばかりだ。
さらに数年中に車を手放う。
どんどん楽になっている。