食っていいぞ。
例えば「柿」の実など、果実について考えてみる。
誰も食べなければ全部が足元に落ちる。
実が腐って種が残り、
芽が出るかというと、親の木が立っているから
日も遮られて育たない。
「実」は多分、動物に「種」を運んでもらうための道具であり、
「報酬」である。
下記は、甘い実を与えることで種を運ばせているのだ。
ここには、食べる側と食べられる側に、合意がある。
この場合、柿の実は「主体」ではない。
人間に例えれば爪(ツメ)みたいなもんで、
「切った爪をあげるからタクシー乗せてくれ」って頼むようなもの。
果実には「食べられることへの恐怖」がないと思われる。